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マリー=アントワネットの離宮
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ヴェルサイユ領地を発見マリー=アントワネットの離宮

イギリス式庭園

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ピトレスク趣味

ルイ15世の博学的な植物庭園を犠牲にし、マリー=アントワネットは建築家リシャール・ミックと画家ユベール・ロベールを起用し、趣のあるピトレスクな庭園を作りました。当時の流行はイギリス式の庭園で、「自然」の風景画を並べた庭園でした。 王妃は、フランス式庭園の花壇のような温室に閉じ込められた庭園ではなく、生きた自然を夢見ていたのです。

見晴らし台
池を見下ろすこの美しい8角形の音楽堂は、1777年にリシャール・ミックの設計で建てられました。外側は、果実の花綱模様の浮彫装飾(かつては彩色されていました)、狩りや園芸の喜びを表現した切妻壁、四季を象徴する窓の欄間など、デシャン作の彫刻で装飾されています。 内部は円形の広間になっており、モザイク状の大理石が敷き詰められ、壁は繊細なアラベスク模様で装飾されています。

岩山、エスカルゴの丘、洞窟
岩山、エスカルゴの丘、そして洞窟は、自然の状態を模して人工的に作られた起伏ある構造で、松、カラ松、モミ、ネズなどスイス、ヴァレー州の断崖絶壁を思わせる木々に囲まれています。

見晴らし台の近くにある岩山の完成は非常に困難で、作業には1778年から1782年までの期間を要しました。 その裏にある貯水池により、水が急流となって池に流れ込むようになっています。洞窟は、入口が分かりにくく、また「あまりに暗いので最初は目が慣れず、中の様子が見えるようになるまでしばらく時間がかかる」(エゼック伯爵)ほどです。王妃は、通りがかる人々を岩の隙間から見て、洞窟内の狭い階段のおかげで、邪魔な人々から逃れることができたのです。

愛の殿堂
王妃が小トリアノンの自室から眺めることができた愛の殿堂は、1778年にリシャール・ ミックが建築を手がけたもので、見事な新古典主義様式が採用されています。全体が大理石でできたこの貴重な建物で注目すべき箇所は、コリント式柱頭、 浮彫装飾、および円屋根の内部に施されたデシャン作の優れた彫刻でしょう。また、フランスの彫刻の傑作として知られるブーシャルドンの作品「ヘラクレスの棍棒で弓を作るキューピッド」が飾られていたことからも、この建物の素晴らしさがわかります。但し現在、この彫像のオリジナルはルーブル美術館所蔵となっており、この像があった場所には、18世紀のもう一人の偉大な彫刻家、ムシーによるレプリカが配置されています。