植物の宮殿、トリアノン。庭に面したすべての部屋はすべて花にあふれ、数多くの種類はその色合いで選ばれただけでなく香りも重要だったのです。「球根のせいで、毎夕、私たちはトリアノンを後にしなくてはなりませんでした。あまりにも匂いが強くて気分が悪くなる男女がでました」と、マントノン夫人は1689年8月8日の手紙で書いています。すべての装飾、絵画、木工細工・彫刻なども同じく植物にインスピレーションを得ているのです。
水のビュッフェ
「カスケード」(滝)とも呼ばれ、森のトリアノン翼棟の北端の延長線上に位置するこの噴水は、1703年にアルドゥアン=マンサールによって建設されたもので、マズィエール、ル・ロラン、ハルディ、ポワリエ、ヴァン・クレーヴなどによる鉛彫刻をあしらったさまざまな色の大理石で飾られました。
貯氷庫
貯氷庫は、石で固められ外部から遮断された穴を土や石で覆ったもので、冬の間ここに氷を貯蔵しておきました。小トリアノンの貯氷庫は、藁ぶきの屋根でできていました。貯蔵された氷は、夏の間、飲み物を冷やしたり、シャーベットやアイスクリームを作ったりするのに使われました。
ヴェルサイユで初めて貯氷庫が掘られたのは、ルイ14世の時代のことです。
18世紀になると、貯氷庫は数多くの城で取り入れられるようになりました。