シャルル=ニコラ・ドダン
2012年5月16日 – 9月9日
コミッショナー:マリー=ロール・ド ロシュブリュヌ ヴェルサイユ宮殿 学芸員
この展覧会の目的は、18世紀のヴァンセンヌ=セーヴル王立製陶所で最も優れた才能の持ち主である絵付け師の紹介です。その名はシャルル=ニコラ・ドダン(1734~1803年)。アレクサンドル・ブロンニャールが、彼こそ18世紀後半のセーヴル王立製陶所で最も優れた絵付け師であった、と19世紀になって述べています。
展覧会では、ドダンと同世代の画家の作品にならって、明らかに読み取れる作品の芸術的変遷を追い、その洗練された、多様な才能を紹介します。展示は着想の多様性を明らかにすると同時に、18世紀後半に見られた、芸術、絵画、デッサン、版画などにおいて対応する深い関係性を物語ります。
ドダンの作品の品質の高さは早くから評判で、そのため製陶所で最も重要な注文を制作することとなりました。ポンパドール夫人、デュ・バリー夫人、ルイ15世、ヴィクトワール婦人の壺の装飾、家具職人マルタン・カルランがデュ・バリー夫人の為に制作した家具の磁器板、ロシアのエカテリーナ2世やルイ16世の食器類などが主なものです。シャルル=ニコラ・ドダンは18世紀の呼び名では「細密」画家もしくは挿絵画家で、彼は王立製陶所の序列の中で最も上位の立場で才能を発揮していました。
18世紀後半に制作を始めた頃から、ドダンの作品は特にヴェルサイユ宮殿で当時最大級の美術品コレクションとなり、それは次の世紀においても同様でした。

